石油開発の最前線から

石油を中心としたエネルギー・資源開発について考える

国際石油開発帝石 イラクで成功を得るか

INPEX 探鉱鉱区で油を確認 国際石油開発帝石が40%の権益を持つイラク Block-10で試掘井(Eridu 1)の掘削が行われ、生産テストで日量約8000バレルの油を確認したとのこと。オペレータは、60%権益を持つロシアの大手石油会社Lukoil。 既にLukoil, INPEXともに…

アメリカが予測するエネルギーの未来

前回、スーパーメジャーの一つ、BPが公開した「Energy Outlook 2017 edition」を紹介した。BPのレポートは、将来の世界経済の見通しをもとに、世界全体のエネルギー需要や、石油・天然ガス・原子力・再生可能エネルギーなど種別ごとの需要と供給について2035…

シェール開発の最新事情

日々進化し続けるシェール技術 最近は、あまり日本のニュースでシェールに関する話題を聞かなくなったので、このブログを使って、シェールの最新動向を定期的に紹介していきたい。今回紹介するのは半年以上前の出来事であるが、米国で掘削された国内最長の水…

なせ中東は石油以外の産業が発達しないのか

石油開発者が見た中東諸国 中東というエリアは世界最多の埋蔵量、生産量、および輸出量を誇る地域であり、中東諸国 (またはOPEC) は石油産業の本場として、かつてほどではないにしろ、未だ原油価格の決定や各国の石油政策に大きな発言権を持っている。石油開…

石油埋蔵量が減らないカラクリ

(写真はサウジアラムコのHPより) 石油の埋蔵量はずっと40年? 「石油の埋蔵量は40年しかない」と、皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれない。一昔前は、石油の埋蔵量は40年分しかないと新聞等で騒がれていた記憶がある(一説によれば1960年代か…

原油安がもたらすWin-Winな関係

なおも原油価格は1バレル50ドル台で推移する模様 最近原油価格は一時期の低迷期を脱して落ち着きつつある。2014年10月まではWTI価格にして1バレル80ドルを記録していたが、中国の景気減速や石油の供給多過などの要因によって原油価格は暴落し、2016年前半に…

スーパーメジャーが予測する「石油の未来」

(写真はBPのホームページより) BPが "Energy Outlook (2017 edition)" を公開 先日、石油メジャーの一角、BP(旧British Petroleum、かつての英国国営石油)が2017年版のEnergy Outlookを公開した。 http://www.bp.com/en/global/corporate/energy-economi…

ブログ開設

エネルギー関連の記事を書こうと思い、ブログを開設しました。 私自身、石油開発に携わっている中で思うことや、普段、日本のテレビやインターネットではあまり目にする機会のない石油開発の裏側について綴っていきたいと思います。